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歯を支えているのは骨!骨粗しょう症を予防しよう

骨粗しょう症が歯に与える影響
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歯と骨は別の物なのですが、歯を支えているのは顎の骨です。そのため、顎の骨が弱くなってしまうと、支えられている歯自体にも影響が出てきます。

あまり耳にすることのない骨と歯の関係ですが、今回は「骨の生活習慣病」とも呼ばれる骨粗しょう症と歯の関係についてご紹介していきたいと思います。

骨粗しょう症とは

骨粗しょう症のイメージ

骨粗しょう症は、骨の密度が低下してスカスカの状態になってしまう症状です。

このようになると、骨は軽石のようにもろくなり、転んだだけで手首や太ももの骨が簡単に折れてしまったり、腰や背中が慢性的に痛むようになったりします。

骨は一度できあがるとそのまま変化しない物のようなイメージがありますが、実は皮膚などと同じように古くなったものが新しく作られたものへと入れ替わっています。

健康な状態では、古くなった骨が破壊・吸収されるされるスピードと、新しく骨が作られるスピードのバランスがつり合っています。しかし、骨粗しょう症の場合は古い骨が吸収されるスピードに新しい骨が作られるスピードが追い付かず、どんどんと骨がスカスカになってしまいます。

骨粗しょう症は、がんや心臓病の様に直接命をおびやかすような病気ではないものの、骨粗しょう症による骨折が原因で、寝たきりの生活になってしまう場合も少なくありません。

骨粗しょう症になりやすい人

骨粗しょう症は長年の生活習慣が原因となることから、骨の生活習慣病とも言われています。

骨粗しょう症は閉経期以降の女性や高年齢の男性に多くみられますが、若い人でも栄養や運動不足などの影響でかかることもあります。

注意の必要な人

  • ● 小柄でやせている
  • ● 運動不足・運動嫌い
  • ● インスタント食品をよく食べる
  • ● 魚をほとんど食べない
  • ● 閉経直後の女性
  • ● 家族に骨粗しょう症の人がいる
  • ● ヘビースモーカー
  • ● 胃を手術した人
  • ● 高年齢
  • ● ダイエットをしている(していた)
  • ● 陽に当たる機会が少ない
  • ● お酒が大好き
  • ● 牛乳・乳製品をとらない

骨粗しょう症は特に女性に多く、その80%以上が女性患者であるともいわれています。

女性はエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが多いほど骨密度が高いという傾向があります。特に女性は妊娠時や閉経後はエストロゲンの急激な減少が起こるため、骨粗しょう症になる方が増えるのです。

歯周病や歯の喪失への影響

歯は「歯槽骨」と呼ばれる骨によって支えられています。

歯槽骨は、顎や鼻といった顔の骨と一体化しており、骨粗しょう症になるとこの歯槽骨がもろく溶けやすくなります。その結果、歯周病の進行が早くなってしまいます。

歯周病は、細菌によって歯ぐきに炎症が起こり、歯根を支えている歯が溶かされていってしまう病気です。骨粗しょう症によって歯周組織の歯がスカスカ状態になると、歯周病が重症化しやすくなります。

他の記事でも何度が出てきている歯周病ですが、骨粗しょう症も歯周病を悪化させる原因の一つになってしまうのですね。

歯周病に関する記事はこちら。
タバコが歯に与える影響~気づかず進む歯周病~
インプラント治療を行うならば知っておくべき歯周病の予防

骨が腐る!?骨粗しょう症治療薬による副作用

骨粗しょう症の治療薬として、ビスフォースフォネート系薬剤(BP系薬剤)というものが使われています。

以前は副作用の問題は無いとされていたこのお薬ですが、2008年に厚生労働省から「BP系薬剤を使用している患者の内、3年以上投与されている患者が抜歯やインプラントを行った場合、BP系薬剤の関連により顎骨壊死の症状が増えている。」との報告がありました。

顎骨壊死というのは、顎の骨の組織や細胞が死んでしまい、骨が腐った状態になることです。顎の骨が腐ると、お口の中にもともと生息している細菌による感染が起こり、顎の痛み、腫れ、膿が出るなどの症状が出ます。

骨粗しょう症の治療を受けている、もしくはBP系薬剤の投与を受けているという方は、歯の治療を受ける前に必ず歯医者さんにその旨を相談するようにしましょう。

※BP系薬剤には注射薬と経口薬があります。

骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症の予防にカルシウム

骨粗しょう症の発病には、加齢や閉経以外にも食事運動の習慣が深く関わっています。

そのため、食事療法や運動療法が骨粗しょう症の予防には欠かせません。

生活習慣を改善しよう!

食事療法

骨粗しょう症の改善には、カルシウムを十分に摂取する必要があります。日本人(成人)のカルシム必要量は1日に600mgと言われますが、骨粗しょう症の方は1日に800~1,000mgを摂取する必要があります。

カルシウムを多く含む食品
  • 牛乳・乳製品・・・牛乳(200ml)200mg ヨーグルト(100ml)130mg
    小魚・・・いわし丸干し(20g)280mg 煮干(10g)220mg
    大豆製品・・・もめん豆腐(半丁150g)180mg 厚揚げ(120g)288mg
    野菜・・・小松菜(50g)145mg
    海藻・・・乾燥ひじき(10g)140mg

運動療法

適度な運動は骨量を増加させ、カルシウムの吸収を促進し、骨粗しょう症の予防に効果があります。食事でカルシウムを摂取しても、運動をして骨に刺激を加えないとカルシウムは骨に吸収されにくいのです。

日光浴

骨がカルシウムを吸収するにはビタミンDが必要になります。ビタミンDは皮膚の中の脂肪の一種から作られるのですが、その際には日光浴が欠かせません。

最後に 健康寿命を意識してみよう

歯を大切した健康な老夫婦

総人口のうち65歳以上の方が21%を超え、超高齢化社会となっている日本。今後、さらに高齢化率が進むという中で、健康寿命というものへの関心が高まっています。

健康寿命とは、介護などのお世話にならず自分の力で健康な生活を送ることのできる期間を表す言葉です。そのため、平均寿命と健康寿命の差が、逆に自分の力だけでは生活を送る事ができなくなってしまった期間になるのですが、2010年の統計値では男性が9.13年、女性が12.68年となっています。

意外と長いですよね。

誰しも自分の最後はぎりぎりまで自立して健康な姿でいたいと考えられるかと思います。今回ご紹介した、骨や歯を健康に保つという事は、健康で自立した生活を送る上で要となる非常に大切な要素です。

今すぐ命にかかわるというものではないため、なかなか真剣に考えられなかったり行動に移せなかったりするものですが、興味が少しでも湧いたならば、まずは歯医者さんで自分のお口の健康状態をチェックしてみるというところから始めてみませんか?

 

ねもと歯科クリニックは歯の予防を大切にしています

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