インビザライン治療は、透明なマウスピース(アライナー)を使う事によって、歯を徐々に動かしていくという矯正治療方法なのですが、肝心のマウスピースが歯にしっかりとはまっていなければ、いくら頑張って長時間付けていたとしても、計画通りには歯が動いてくれません。
いきなり「チューイー」と言われても、インビザライン治療を行った事が無い方には何の事か分からないと思いますが、チューイーとは、インビザライン治療で使用するマウスピースを、しっかりと歯にフィットさせるために使う道具の名前です。
今回は、こちらのチューイーを使って、マウスピースを適切に装着する方法についてご説明いたします。
治療を始める前に予習しておいてもよし。
治療中の方も、もしかしたらきちんと使えていないかも!?と思われた方は、短い記事ですのでさらっと一読しておいていただければ幸いです。
目次
アライナーチューイーはこんな物です
こちらがチューイーです。
ゴムの様に弾力のある素材で出来た、長さ3cm程度の円筒形の物で、中心に穴があいたちくわの様な形をしています。
装着の度に口の中に入れて使用する物なので、汚れ等によって匂いが気にならないよう、チューイー自体に臭い付けがしてあります。
当院でお渡ししている物では、色は赤(バブルガム)と緑(ミント)があります。
1袋につき2つ同封されており、治療開始時に1袋お渡ししますので、好きなお色を選んで下さい。
こちらのチューイーは1cm程度の厚さがあるのですが、大きすぎて口に入れづらいという方もいらっしゃるため、全ての医院で同じ様な物を使用しているわけではなく、歯科医院によってはゴム製のシート状の物を使っているところもあるようです。
チューイーを使ったマウスピースの装着方法
まず、マウスピースを歯に合わせて軽く入れます。
この際、歯に合っていない位置で、いきなり強い力で噛み込んでしまうと、そのままマウスピースが変形してしまう可能性があるため、あまり力を入れずに、歯に合っているか気を付けながら入れていきましょう。
マウスピースと歯の位置が合っている事を確認したら、チューイーを使って奥まで噛み込んでいきます。
チューイーの端をつかんで目的の位置に配置し、少しずつ位置を変えながら全体的に20回程度ぐにゃぐにゃと噛み込みます。
この際、奥歯から歯列に沿って順々に入れていくとぴったり入り易いです。
特にマウスピースが浮きやすい箇所は、チューイーをゆっくり数秒かけてぐーっと噛んで押し込むと、マウスピースがしっかりと歯の奥に入り密着した状態になります。
十分に噛み込んだら、指を使ってマウスピースを押してみて、しっかりとマウスピースが入った事を確認して完了です。
インビザライン治療では、マウスピースが浮かずにぴったりと付けられている状態を前提として、歯の動きを予測して治療計画を立てていますので、このような状態まではめないと、歯は治療計画通りうまく動いてくれません。
チューイーが手元に無かった場合の代用
チューイーとは、マウスピースを押し込む際に一部だけに力がかかり過ぎて、マウスピースの変形を避けるための道具ですので、同じように弾力性があって、口に入れやすい形状のものであれば、特段専用の物でなければならないという訳でもありません。
外出先に持っていくのを忘れてしまった、無くしてしまった等のシチュエーションも考えられますので、そのような場合には、ティッシュを硬く丸めて同じように使用するといった方法でも代用可能です。
(すぐにボロボロになってしまうので、何度も使用する事は出来ませんが。)
マウスピースがしっかりとはまらないまま治療を続けた場合
マウスピースが適切に装着されていないまま使い続けた場合には、はまっていなかった箇所の歯がうまく動いてくれず、マウスピース交換時に更にマウスピースが装着しずらくなってくる事があります。
ある程度のずれであれば、そこからしっかりと装着し直す事によって、徐々に歯の動きが追い付いてきてくれる事もありますが、あまりに動いていない場合には、次のマウスピースがはまらなくなってしまう事があります。
マウスピースは装着時間と共に若干ではありますが、現状の歯並びに合わせて変形も起こしますので、部分的に動きが十分でなかったからといって、同じマウスピースを長期間つけ続けたり、前のマウスピースに戻したりして、リカバリーするという事は難しいです。
場合によっては、再度型取りを行い、治療計画を再作成して、マウスピースを作り直すという必要が出てくる場合もありますので、通院の際に先生へ相談しましょう。
チューイーを無くしてしまった場合
それほど大きな物ではないので、外出先などで忘れてきてしまう事もあるかもしれません。
その場合、追加購入も可能です。
追加で購入する場合には1袋300円(税別)となっております。
※当院の場合
まとめ
飲食の時など、日中は取り外しも可能なマウスピースですが、決められた時間以上、適切に装着されていなければ、計画通りの動きをしてくれません。
通院の度に歯の動きを確認し、適切な処置を施してはいきますが、インビザライン治療では、自分自身でマウスピーススを順次装着するという面で、他の矯正治療よりも自分で治療を行っていくという側面が強いかもしれません。
付ける度に何度も噛み込むのも面倒に感じてしまうかもしれませんが、綺麗な歯並びを手にいれるためにも、根気よく頑張りましょう。
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