コンポジットレジンを使って、実際に欠けた歯の修復を体験してみましたのでご紹介いたします。
痛くも痒くもなく、短時間で終わり、安くて見た目も良い、というなかなか素晴らしい治療でした。
目次
もう治す事など無いと思っていました
こんにちは。事務長の友介です。
突然ですが、お会いした事がある方は既にご存知かもしれませんが僕の前歯は欠けています。
小学生の頃に友人が振った野球のバットが当たってしまい欠けたのですが、その後特に痛みがあるわけでもなかったので、20年間程そのまま使用してきました。
まったく気にしていませんでしたが、笑った時におもいっきり見える欠けた前歯。
それは僕をより一層田舎っぺっぽく映し出していたかもしれません。
そんな人を油断させるパワーを持った前歯で、僕は東京で数々の商談を成約に導いてきました。
しかし、
歯医者の受付の歯が欠けているというのもいまいちみっともない。
そのため、今回は歯科医師である僕の嫁(院長)の力を借りて、愛くるしい欠けた前歯から卒業する事にしました。
早くて痛みも無し!コンポジットレジン
以前、『保険を使って簡単に銀歯ではなく白い詰め物を入れる方法』という記事でご紹介した、コンポジットレジンという素材。
本日はこれを使って欠けた前歯を治してもらいます。
治療箇所の表面を整える
治療が始まると椅子が倒れ、歯を治療される感がが高まり若干緊張します。
顔に口元だけが開いたタオルがかけられ、いよいよ治療開始です。
まず、歯医者独特の「ウィーン」という回転音がして、患部が削られていきます。
削るといっても量はごく僅かで、接着しやすくするよう表面を整える程度のもののようです。音は嫌ですが、痛みというのはまったく感じませんでした。
ボンディング剤(接着剤)を塗る
削る作業は1、2分程度で終わり、次にボンディング剤という物を塗られます。
これはコンポジットレジンを歯に接着するために塗る接着剤のようなもので、痛みや臭い等はいっさいありません。
コンポジットレジンを詰める
前歯の修復なので、詰めるというか盛っていくという感じでしょうか。
今回は照射器で光を当てる事によって固まる「光重合型」と呼ばれる材料を使います。数分で欠けた部分の修復が終わり、2、3秒間光を照射するともう固まってしまいました。
この間もちろん痛みは無く、光を当てられた時に多少温かい感じがする程度でしょうか。
形を整え、表面を磨いて終了
最後に形の微修正を行い、表面をツルツルに磨いてもらって終了です。
治療に入ってから15分程度、あっという間に終わってしまいました。
仕上がりを確認
いかがでしょうか、この仕上がり。
口の中の感覚もまったく違和感がありません。もはや、欠けていた時の感じも忘れてしまいそうです。
この後、なんとなく隣りの小さい歯も気になったので、ついでにそちらも治してもらいました。
修復前
治療後
治療費
コンポジットレジン充填による治療費は非常に安く、保険適応(3割負担)で1,000円/本程度です。
コンポジットレジンのデメリット
変色と強度の問題
白くて見た目が良く、治療も早く終わり、お値段も安い。と、いい事尽くめのコンポジットレジンですが、注意しておくべき事もあります。
- ● 時間と共に変色してくる。
- ● 欠けたり割れたりすることがある。
個人的な感覚ですが、「1,000円/本なので色が変わってしまったり、欠けてしまった場合にはまたやり直してもらえばいいかな。」という感じがします。
歯医者さんの腕によって仕上がりに差が出る
異なる色のコンポジットレジンを塗り重ねたり、修復のために歯を造形したりするため、施術する歯医者さんによって仕上がりには差が出てきます。
なかなか歯医者さんの技術を事前に知るというのも難しいものですが、インターネットなどでも沢山情報を集められますので、十分実績のある信頼できる歯医者さんを探しましょう。
治療内容は事前に確認
高い審美性を求める場合には保険外(自由診療)の施術となる場合もあります。
保険外の場合には1本数万円という金額になる場合もあるので、治療方法や金額については事前に歯医者さんに相談して確認をしておいた方がいいですね。
まとめ
これまで特に見た目を気にしてこなかったので、「まあ、欠けていようが別にいいか。」という感じで放置していましたが、いざ治してみると顔全体の印象が変わったような気がして気持ちの面でも凄く調子がいいです。
しかも、1日(計30分程度)で治ってしまうという手軽さ。
見た目が良くなったせいか、歯に対する意識が高まり、その後は歯磨きやフロスも心なしか念入りに行うようになりました。
治療の際に他の歯が虫歯になっていないかや、汚れの状態なども先生にチェックしてもらえるのがいいですよね。
次はホワイトニングにも挑戦してみようかと検討中です。